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中小企業におけるBCPの基本的考え方
《BCP策定のポイント》
♦︎リソース(経営源)の弱性を把握する
♦︎業務を選定する
♦︎目標復旧時 、目標復旧レベルを設定する
《リソース(経営資源)の観点》
♦︎ヒト、モノ、カネ、情報
♦︎バリューチェーン(調達、生産、販売、サービス)
♦︎マネジメント(人、業務、デジタル)
♦︎内部/外部リソース(サプライチェーン、アウトソーシング等)
中小企業のBCP策定における考慮点:
・大企業と異なりリソースが少ない
・事業継続対策(冗長化)にも制約あり
⇨大企業と比べ事業復旧の長期化の懸念
(事業継続力強化計画認定取得による補助金、税制優遇等の活用による対策)
《重要業務の選定》
「ビジネスインパクト分析」
♦︎事業が中断することにより会社・組織、顧客、市場が受ける影響を時系列に定量的・定性的に分析 して、
「重要な事業」を選ぶ。
♦︎「重要な事業」の許容中断時をふまえて「目標復旧時間」(RTO)を決定する。
♦︎「重要な事業」の「目標復旧時間」を達成するためにそれまでに復旧させる必要のある業務である
「重要業務」を特定し、その「目標復旧時 」を決定する。
♦︎「重要業務」の継続に「不可欠な要素・資源」を明確化する。
→それを喪失したり、不足しないようにする対策へと続く。
「ビジネスインパクト分析の実施項目」
♦︎自社が提供する価値の明確化
♦︎提供価値中断時の影響の時系列分析
定量的分析
定性的分析
重要な事業の許容中断時間と目標復旧時間の決定
♦︎重要業務の明確化
業務プロセスの整理
プロセス依存関係の整理
重要業務の決定及び目標復旧時間の決定
♦︎重要な要素・資源の把握
復旧再開に不可欠な要素・資源の明確化
代替有無と再調達時間、コスト把握
《重要業務の観点》
自社の利益(収益性)
顧客提供価値(LTV)
事業ポートフォリオ(市場シェア、成長率)
希少性、模倣困難性
製品、業務、市場(顧客)、社会的責任
中小企業のBCP策定における考慮点:
・重要業務は分析しなくても明確なケースがある
・市場からは危機への柔軟な対応が求められえる
⇒ 危機発生時に重要業務を定め戦略的判断を行う環境に適応した重要業務選定のロジック構築
《目標復旧時間設定の観点》
目標復旧時間(RTO: Recovery Time Objective)の定義
許容中断時間以内で自社及び自組織において達成するべき目標復旧時間(許容中断時間:提供価値の中断時の影響を、定量的・定性的両側面から経過時間ごとに評価する
ことにより導き出される、企業経営にとって許容されうる(最長の)中断時間)
中小企業のBCP策定における考慮点:
・目指すべき姿の設定(市場、競合、自社等)
・目標とする時間軸とその状態の定義(被害確認・方針決定)
・現状課題(目標達成を阻害する要因)の抽出